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僕もその1人だったはずなのに、新国王は広場をゆっくりと見渡したて視線をこちらに向けたまま微笑んだのだ。
そして、ゆっくりと広場へと続く階段を降りて来た。近衛兵が慌てて王の側で構え、群衆はさっと身を引いて頭を垂れた。僕も同様に頭を垂れた。
「俺のΩ」
はっと息を飲む。甘い香りが広がって、熱くなった胸がさらに熱くなって身体から何かが弾けた。
Ωのヒートだと周りに言われたのが聞こえた。
その手が僕の頭に触れて、顔を上げるとドクンッとさらに身体は熱くなって手を取られると同時に膝から力が抜けてしまった。抱き止められて抱き上げられた。
触れられたところから熱は上がって抵抗することも声を上げることもできなかった。
そのまま王城に連れて行かれて、抵抗することもできないまま寝室のベッドへと押し倒された。
「ああっ……ダメ……」
快感に声を上げることしかできない。身体はさらに快感を求めて、αを求めて貪欲に取り込もうと腰を動かしてしまう。
初めての事なのに戸惑うよりも先に身体が反応して、彼を欲しがってしまう。
Ωの本能が快感に反応してしまう。
熱いそれが秘孔を奥へと進んでグジュリといやらしい音を響かせる。
身体は反応して愛液を滴らせて嬉々としてそれを受け止める。
「ああっ、ああんぅあ」
言葉にならない喘ぎが溢れる。
腰を引かれると内壁が絡んで違う快感が生まれる。
「も、やぁ……イクっ」
訴えると、「ああ、イケ」と言って激しく抽送を繰り返して奥へとその切先を押し付ける。
「ひっああああっ」
悲鳴にも似た声を上げて爪先立ちになって身体を逸らせて、触れられてもいないのに自身から勢いよく吐精した。
「んっあ、今、イってるあああっ……ああっ」
イッてもなお激しく腰を動かされて、抉るように突き入れられる。
「ああっ……」
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