不細工な女

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女「はっきりいって、かわいいのよ、その子、雑誌に載っててもいいくらい、かわいい」 男「うん」 女「ダンボール箱を運ぶだけの仕事なんだけどね、いままで普通にやってきたことなのに、彼女がやろうとすると、周りの人が助けるのよ」 男「ん?」 女「男が、はもちろんだけど、それを見て周りの女たちも何も思わないわけ」 男「うーん」 女「ランチタイムに、世間話なんかをするんだけど、なんだろう、なんなんだろう」 男「どうしたの?」 女「わかんない。接し方が違うっていうのかな、うまくいえないけど、取り入ろうとしているっていうか、そのこと仲良くしたいっていうか、そういうのが伝わってくるわけ」 男「うーん」 女「別に私と同僚が仲が悪いわけじゃないんだけどね、なんか違うっていうのがあるの」 男「う、うん」 女「私に対する周りの反応と、その子に対する周りの反応が、あまりに違うわけ」 男「うん。なるほど」 女「それでね、その子、結婚しているんだけど、愛人もいるわけ」 男「…………え?」 女「大学生の男と最近知り合ってどうのこうのっていうことを、しゃーしゃーと話してくるわけ」 男「えっと、、、」
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