それぞれの行方

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 夕ご飯を食べ終え、それぞれ早めのシャワーを浴びることになった。 「美月、先にシャワー良いよ?」  そう声をかけられたため、彼の言葉に甘える。  えっと……。  やっぱりこのあと()って、迅くんとをする雰囲気になるのかな。  そんなことを考えながらのシャワーだから、時間がかかってしまった。 「ごめん。遅くなって」  パソコンを開いていた彼に声をかける。 「いや。大丈夫。じゃあ、シャワー浴びてくる。その後、美月とことがあるから」  したいこと?  やっぱり……。  でもそんなこと事前に言う? 「わかった」  私が返事をすると彼は珍しくニコッと笑い、浴室へと向かった。  私、もう離婚したんだから、迅くんと……。  シテも良いんだよね?  自分自身に問いかけながら、彼が出てくるのを待った。  しばらくして――。 「ごめん!美月、バスタオル忘れた。持って来て」  そんな彼の言葉が聞こえ、バスタオルを持って浴室へ向かう。  あまり正面を見ないようにしていたが 「ありがとう」  浴室から出ようとして髪の毛をかきあげる彼の姿が綺麗すぎて、思わず見惚れてしまった。 9ad8af79-3ced-44da-bdb7-238fd625ff30
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