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精神科閉鎖病棟入院7
そして、その日私は生理になった。
よりにもよって大量に出血していて、毎朝配られるオムツが真っ赤に染まってしまった。
オムツをかえられるのは夜だと決まっていたが、私はこれまた忙しそうにしている看護師さんを呼び止めると「すみませんが、生理になってオムツが汚れたので、新しい物をもらえませんか?」と頼んだ。
やはり嫌な顔をされた。
なので、私は廊下の真ん中で、病院の患者さんの着ているあの服を腹までめくりあげ、血が垂れて、経血まみれになった太ももを晒すと「これでもダメなんですか?私は人間なんです」としっかりした声で伝えた。
看護師さんは、少し眉尻を動かすと、「新しい物を持ってきますから、部屋のトイレにいて下さい」と言った。
私はホッとして、自分のあてがわれているベッドのある部屋のトイレに向かうと、その看護師さんがやってくるのを待った。
しばらくして、その看護師さんはちゃんと新しいオムツを持って来てくれた。
そして「明日の昼食の後で、医師に会えるようにしますから」と私に伝えてきた。
私は驚いた。
私の要望が通ったこともだし、その看護師が私に笑いかけていたからだ。
なんだか人間に戻ったような気がした。
この病院に入院してからはじめて看護師さんから人間扱いされている、と言うような気がしたのだ。
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