夜の灯火

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ある日、何処かから来た1羽の小鳥が手のひらに止まった。 それは両親以外で初めて自分に向けられた敵意の無い生き物だった。 ただ触れただけなのに、撫でてあげようとしただけなのに。 小鳥は血飛沫をあげて手のひらで潰れていた。 その時、初めて涙とゆうものが流れた。 〈 何故(ナゼ) 〉 それが初めての感情だった。 何故オレは、化け物なんだ。 いっそ、この世界から全てを消し去ろう。 そうすれば胸の痛みが無くなるのだろうか。 そんな事を考えていた。
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