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そしてまた春がきた
「ねぇネオンリーフの新曲聴いた?」
「聴いた聴いた!すごくいいよね!恋人同士が再会したのがテーマの歌でしょ!いいよねあれ!」
「春じゃなくて秋に再会したってのがなんか新鮮でいいよね」
「ネオンさん相変わらずめっちゃいい声…」
「うっとりしちゃうよね…リーフさんの絵もかわいい感じの時もあるし迫力がある時もあるし、歌にあわせて絵柄がかわるのすごい!歌にもマッチしてるのが好き!」
「なんか私たち評論家みたいなこと言ってる、あははは!」
「でもやっぱり1番最初に発表された曲が1番人気だよね。」
「あれね!『梅の木の公園』って曲!私もあれ好き!」
「小学生の男女の初々しい初恋の歌!」
「そうだ!それきいて思い出したけど、作曲担当のネオンさんと歌の絵を描いてるリーフさんって…恋人同士なんだって!知ってた?」
「えー!うそー!ステキー!きゃー!」
「ちょっとはしゃぎすぎだよ、ははは!」
2人の女子生徒がはしゃぎながら歩いていく。
その2人と、手を繋いだ幸せそうなカップルがすれ違う。
「ねーくん、お花見楽しみだね」
「楽しみすぎるよ。これから行く公園はピンクの梅の花がきれいなんだ。早く花ちゃんに見せたいよ」
2人は顔を見合わせて微笑んだ後、真っ直ぐ前を向いて歩いていった。
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