神の溜息

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「なぜですか!?貴方の力があればトーラ様はまだ死なずに済むのに!」 しかし。 人類はこの秋場という天才の力により。 遂にその神秘をも目に見える物体として複製(コピー)する事に成功したのだ。 一人につき、ただ一度だけ創る事が出来る 「命の複製」。つまり補充用の命。 これにより寿命は更に倍になる。 ただし、まだ公表はされておらず、持っているのはごく限られた者だけだ。 「誰より先に駆け付けるはずの貴方がなぜ!? 私達の約束は今こそ、トーラ様を救う事で守られるのではないのですか!?」 特殊ガラスのカプセルに半液体、半気体の状態で封じ込められたは、人によって異なる色彩の組み合わせと不規則な発光パターンを持ち、幻想的に光りさざめく様子と、神をも恐れぬ発明であるという皮肉から、こう呼ばれた。 「神の溜息(ゴッドブレス)を! トーラ様の神の溜息を渡すのです!Dr.秋場!」 秋場が最初に完成させた神の溜息(ゴッドブレス)。それは大統領のものでも自身のものでもなく、彼が愛した女性のものだった。 スネイクは手にした愛銃(rainbow Fang)を頭上へ放り投げると、両手で懐から二丁の銃を取り出し、銃口を下に向けて腰のベルトにセット! 噴射装置に変わる飛行(ジェット)モードで空へ舞い上がり、愛銃をキャッチして秋場を追い掛ける!
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