お師匠様とイチャイチャしたい!

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私は扉の前に手をかざす。 鍵という名の結界が張ってあることはわかっているのだ。 結界を破る魔法、物質の無効化、それらを頭の中でイメージして手のひらに力を集中させる。 ぽうっと淡い光が出現し、次第に大きくなった。 「よし!」と気合を入れたとき、不意に扉が開いて私の魔法は一瞬で消し去られた。 「あっ」 「何やってんだ、お前」 冷ややかな目で私を見下ろすお師匠様。 「……お師匠様に夜這いをかけにきたんだけど」 「バカかお前は。部屋をぶっ壊す気か。さっさと寝ろ」 一蹴され、さらに強力魔法で部屋まで吹き飛ばされた私。 「あーん、お師匠様の意地悪ぅぅぅ」 私の悲痛な叫びはお師匠様に届いたのかどうか。 今日も空しく夜の闇に消えていった。
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