女の子はいつだって忙しいの

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今年度は不運にもそんな腐れ縁と同じクラスになってしまった。 つまり、毎朝教室で熱い争いが勃発しているわけである。 「はよー、恭子ちゃん?」   といつの間にか教室に入ってきていた立花があたしに絡んできた。 あーもう、相変わらずうざったい。 「おはよー立花。朝っぱらから女はべらせてんじゃないわよ」   顎をつんと上げて腕を組みそう言い放つ。 毎朝のことながら今日も立花の周りには派手な化粧の女の子が5人。 教室の外からこっちを見守ってる子まで入れたら何人になるんだろう。 この女の子達は立花の所謂ファンクラブ?親衛隊?そういった人達。 どうやら初等科の頃から存在するらしく、年々人数も増え、今では一種の組織みたいになってる。 例えば、毎年運良くクラスメイトになれた子のみが幹部と名乗りこうやって教室の中にまで入ってくることが出来るとか。 それって学年違う子は無理じゃんとかいうツッコミは前あっさりスル―されたことがある。 「嫌な言い方だなぁ恭子ちゃん、みんな僕の友達だよ」   立花はその嫌味なくらい整った顔に、左右対称の気持ち悪いくらい完璧な笑みを浮かべた。 うさんくさい笑顔。はじめて会った時からこいつはこんな感じだった。 余裕そうな顔で、いつもあたしの上にいて。 学校の勉強に流行のチェック、友達付き合いと必死なあたしを嘲笑ってるみたいでムカつく。 こいつはきっと努力なんて今までしたことないんだろうな。 「どうでもいいけど、早く席についたら?HR始まるわよ」
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