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死への招待状
世の中で日々起きる残虐な事件の数々。
その被害者に限って評判は良かったりする。
人はどこで恨みを買うかわからないもの。
私達も気を付けなければならない――…
そこまで打って、ジャーナリストは手を止めた。
今彼女が追っているのはある事件。都市伝説と言ってもいい。
最近ネットで話題の人物がいる。JOKERという人物だ。
彼は殺し屋。とある裏サイトで依頼の書き込みをすると、彼が殺してくれるらしい。
だが決して彼の犯行が表沙汰になることはない。
それほど完璧な犯行だというのだが、彼女は馬鹿らしいと信じていなかった。
もともとは社会派のジャーナリストを目指してこの出版社に入ったはずなのに、オカルト雑誌に回されてしまった。
そのせいで彼女はあまり仕事に熱意を持ってはいなかった。
その日もただ読者の興味を引くことだけが目的のような馬鹿らしい記事を書き上げて、早めに帰宅しようとしていた。
その帰り、彼女は編集長に叱られてしまう。
「あんたみたいな人間は、実際あってみないと分かんないのよね」
そんな彼女の言葉がひっかかった。
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