30点でも愛されてます!

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* 「どう?こっちにはもう慣れた?」 「そうだね。こっちの人はざっくばらんだから、付き合いやすいよ。」 私達の関係は、結婚後ももちろんうまくいっている。 私は気合いを入れて、今度こそ、脱30点を目差している。 遼は、私がこんなでも気にならないみたいだけど、遼に恥ずかしい想いはさせたくないから、せめて60点くらいにはならないと! 「遼、本当にありがとうね。 遼には昔からずっとお世話になりっ放しだね。」 「そんなことないよ。僕は君のことが大好きだし、君が笑顔でいてくれたら、それだけで幸せなんだ。」 私、表情も乏しいし、笑顔もあんまり得意じゃないのにな。 笑顔なら、遼の方がずっと素敵だよ。 「ファンクラブの人達、がっかりしただろうね。」 「さぁ、どうかな?」 遼は微笑む。 相変わらずの綺麗な笑顔で。 なんの取り柄もない私だけど、これからは少しでも遼に恩返しが出来ると良いな。 「雅美、これからずっと一緒にいようね。」 「......そうだね。」 遼の温かい胸の中で、私は小さく微笑んだ。
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