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そして、中3の時…
これまた唐突に「付き合って下さい。」って言われた。
びっくりはしたけれど、その頃はまわりでもチラホラ彼氏の出来た子がいたし、遼以外が私に付き合ってほしいなんて言わないであろうことは何となくわかってたから、ついOKしてしまった。
「実は私も彼氏が出来たんだ…
って、幼馴染なんだけど…」
「えーっ!そうなの?
ねぇ、ねぇ、どんな子?
画像はないの?」
彼氏が出来たと言ったら、周りがなんだかちやほやしてきて、良い気分だった。
遼との初デートの時、画像を撮らせてもらった。
それを皆に見せたら、皆の態度が急に変わった。
「嘘吐き!」
「どこから画像取ってきたのよ!」
まるで、信じてもらえなかった。
なんでだろう?
私にはその理由さえわからなかった。
だから、私は言った。
「じゃあ、今度連れてくるから。」
皆に信じてもらいたくて、私はそんなことを言った。
やっぱり、仲間はずれにはされたくなかったから。
遼は、快諾してくれた。
学校の傍の公園で、友達に遼を紹介した。
これで、皆も信じてくれる…
確かに、皆、信じてくれた。
でも、そのことでさらに周りの態度は冷たくなった。
「あの子、明星学園の制服だったじゃない。」
「おかしいよ、あんな子が雅美と付き合うなんて。」
私は完全に孤立した。
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