30点でも愛されてます!

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孤立したけど、中3だったから勉強も大変だったし、期間もそう長くはなかったから、なんとか耐えられた。 私は、市立の高校に進んだ。 同じ中学の子もけっこういたから嫌だったけど、うちには私立に通うお金がなかったのだから仕方ない。 受験勉強は、遼に教えてもらった。 エスカレーター式の学校に行ってるくらいだから、頭は良くないと思ってたけど、意外なことにすごく頭が良いということを初めて知った。 高校では、中学程の孤立にはならなかった。 新しく友達も出来た。 だけど、遼のことは話さなかった。 彼氏はいない振りをした。 新しい友達の道子は私以上に地味で目立たないタイプの子だった。 当然、彼氏なんているはずがない。 だから、言わない方が良いと思ったんだ。 そしたら、意外なことに道子には彼氏がいることがわかった。 画像を見せてもらったら、彼氏も地味で暗い感じの子だった。 でも、そういうのが好きならそれで良い。 道子が打ち明けてくれたんだから、と、私も遼のことを話して、画像を見せた。 そしたら、道子の態度がまた急変した。 「雅美、あんた、騙されてるんだよ。」 「え?」 「お金…あげてるんじゃないの?」 「ううん、1円もあげてないよ。」 それは本当のことだ。 私は、遼にお金をあげたことなんてない。
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