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12月23日。
『早いなぁ、明日クリスマスイブか』
『ほんとに早いよね』
『今年も残すところあと1週間だし、‥でも平和な1年だったな』
『そうだね、色んな素敵な思い出も増えたし♪』
『明日はまた楽しい思い出の日にしようね』
『うん♪明日はパーティー、‥って言っても七海も小さいし私とひろくんが楽しむ感じだけど』
『あはは、まぁすぐに七海大きくなって賑やかになるよ』
『だよね、その時が楽しみだけど明日も楽しみ!』
『かわいいケーキ作ろう!』
そしてクリスマスイブになった。
『今日は一段と冷えてるな、昨日のニュースでホワイトクリスマスになるかもって言ってたし』
リビングの暖房をつける。しばらくするとセイカも降りてきた。
『おはよう清花』
『おはよー。ひろくん早起きだね』
『なんか目が覚めた、寒いからあったかいココア飲む?紅茶にする?』
『んー、ココアにしようかな』
『オッケー、座ってて』
キッチンに行き自分とセイカの分を作りテーブルに持っていく。
『はい』
『ありがとう、‥今日寒いね、ひろくん大丈夫?』
『今のところは』
返事をしてセイカの隣に座る。ひろきの手をそっと握る。
『ふふ、手は冷たいね』
ニコッと笑うセイカ。
『私からささやかなクリスマスプレゼント、あっためてあげる』
『最高だよ、そのプレゼント』
『あはは』
休日のゆったりとした朝。
『清花ご飯どうする?ホットケーキでも焼こうか?』
『うん、‥今日はチョコレートソースかけようかな』
『贅沢にクリームもつける?』
『お願いします♪』
『あはは、わかった。お待ちくださいね、お姫様!』
『はーい♪』
手際よくホットケーキを焼く準備を進める。少しすると七海が泣き出した。
『はいはい、喉渇いたのかな?』
セイカが七海を抱き上げる。
『よしよし、ママもパパもいるよ』
授乳をするセイカの顔は優しく、ひろきはそれを見て微笑む。ひろきの視線に気付いたセイカ。
『??、どうしたのひろくん、私の顔に何かついてる?』
『ううん、清花の微笑んだ顔がすごく優しかったから見惚れてた』
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