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『プレゼントの積み木、もう渡しちゃう?』
『それは清花に任せるよ、まぁでも今機嫌いいし丁度いいかもしれないな』
『じゃあ持ってくる』
『わかった』
午前中は七海と遊んだり、ホームビデオを撮ったりしながら過ごす。
『お昼ご飯、今日は私が作るね』
『うん、軽くにして夜いっぱい食べよう』
『そのつもりだったよ、ひろくんの好きなおやつに近いチーズのやつ作ろうと思って』
『最高♪』
『あはは、すぐ出来るから待っててね』
『はーい』
セイカはキッチンで昼食を、ひろきは七海がウトウトとし始めたので抱っこをしながら寝かしつける。
『‥七海寝た?』
『うん、ぐっすり夢の中』
ベビーベッドに寝かせる。スヤスヤと無邪気な寝顔を見てひろきは頬を撫でる。
『赤ちゃんはコラーゲンの塊だな』
『羨ましいよね』
『ほんとに』
テーブルに移動してニュースを見る。
『もうそろそろ出来るよ』
『香ばしいいい匂い』
『‥‥よし、出来た!』
『ありがとう清花』
『いいえー』
隣に座るセイカ、
『ねぇひろくん』
『どうしたの?』
『今日の夜、いっぱい愛して欲しいな』
『そのつもりだったよ』
『ほんと?』
『うん、クリスマスプレゼントでね』
笑いながら話すひろき。
『‥‥エッチ』
少し恥ずかしそうに俯くセイカ。
『あはは、まぁいいじゃない。2人とも同じこと考えてたんだし』
セイカの頭を撫でる。
『じゃあ夜楽しみにしてるね』
『うん』
ひろきはセイカの頬にキスをする。
『♡♡、大好き』
昼食をとりケーキ作りに取り掛かる。
『さてと、今回はどんなケーキにしようかな』
2つのスポンジを用意して考え込む。
『‥‥んー』
顎に手を当てて構想を巡らせるひろき。
『‥(ひろくんのあの何かを考えてる時の仕草、かっこいいな。書斎でお仕事してる時もよくあの格好で考えてるし、好きだなぁ)』
パッチリと大きい目を少し細めて考えるひろきの姿を見て、セイカは気付かない内にニコニコと笑顔になっていた。
『(どうせならちょっと遊び心のあるケーキでも作ってみようかな)』
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