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荷物を運び終えソファーに座る。
『ひろくん紅茶飲む?』
『もらおうかな』
『わかった、ちょっと待ってね』
セイカが紅茶を入れて持ってきてくれた。
『女の子か、名前どうしようか?』
『俺、女の子だったら付けたい名前あるんだ』
『そうなの?』
『うん、ずっと考えて女の子だったらこの名前にしたいって思ってた』
『教えて、ひろくんが考えてた名前』
『きっと清花もいいなって言ってくれると思うんだ、生まれてくる子の名前、[さくら]だよ』
『!!、いいね!大賛成!』
2人にとって[桜]は縁結びの花、桜の季節に桜の側で出会い、桜の木の下でプロポーズ。[桜]があったから2人は運命の出会いを果たしたと言っても過言ではなかった。
『よかった、やっぱり清花も賛成してくれた』
『かわいいしすごくいいと思う』
『あはは、[桜]は俺たちにとって縁結びの役をしてくれたでしょ?俺と清花を結びつけてくれた花、笑顔と幸せを与えてくれた花。その子が生まれてくるのは桜の季節ではないけど、俺と清花、七海にまた笑顔と幸せを運んできてくれた存在。そう考えてたら[さくら]って浮かんでさ』
『すごくロマンチック!大賛成だよ!漢字は考えたの?』
『それが漢字が中々思い浮かなくて、色々考えてはみたんだけど1番しっくりきたのはひらがなで[さくら]だった』
『白金さくら、か。でもいいんじゃない?私は全然ありだと思う』
『大きくなって嫌だ!って言われなかったらいいけどな、どうして漢字にしなかったの?って怒られたらショックだな』
『あはは、大丈夫だよ。それに大きくなって漢字にしたいっていったらそれはもうこの子の自由だし』
『‥そうだな、じゃあ[さくら]でいい?』
『うん!私は大賛成だよ!考えてくれてありがとう♪』
『ううん、どんな子になるだろうな』
『今から楽しみだね』
『ほんとに』
ひろきとセイカの間に2人目の子供がいる。どんな子になるだろうかと2人は楽しみに時を過ごしていった。
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