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『(絵に書いたような幸せな光景、大事にしないとな)』
料理を作りながら幸せと優しさで溢れた時を噛み締める。
‥‥‥‥‥
『いい匂い〜』
揚げ物の匂いがリビングに漂う。
『もうちょっとで出来るよ』
『七海、さくら、もうご飯だからブロック片付けよう』
『ママがつくってくれたおうちはおいててもいい?』
『いいよ、壊れない様に上にあげとくね』
『うん!』
『手洗いにいこう』
『よし、子供達はオーロラソースにするか』
料理を仕上げる。
『うちのお姫様達〜』
『『はーい』』
『ご飯出来たよ』
『やったー!』
テーブルに並べてみんなで夕食を食べる。
『ヤンニョムチキン久しぶり、‥ひろくんの唐揚げおいしいよね』
『清花俺の料理の中でも唐揚げ好きだよな』
『うん、唐揚げとハンバーグはツートップかな』
『それはそれは、またお作りしますよ』
『ありがとう♪』
楽しみながら夕食を食べる。
『七海、さくら、明日は公園行くから早く寝よう。いっぱい寝ないと明日遊べなくなるから』
『『はーい』』
寝支度を済ませて寝室へ向かう。
『さくら明日楽しみ?』
『たのしみ!』
『そっか、パパも楽しみだよ』
『パパとくせいのおだんごまたつくって』
『いいよ』
『パパ、ななみにもつくってほしい!』
『わかった、じゃあ2つ作ってまた持って帰ってこよう』
『うん!』
『じゃあ今日はおやすみ、パパもママも側にいるからね』
『おやすみ』
『パパ、ママおやすみ』
ひろきはさくらの手を、セイカは七海の手を握る。しばらくすると2人とも寝息を立て始めた。
『公園楽しみなんだな』
『うん、すごく喜んでたね』
眠る娘たちの頭を撫でて静かに寝室を出てリビングに降りる。
『今日ご飯作ってる時さ、俺の話で盛り上がってたでしょ?』
『うん』
『キッチンからあの光景を見てたけど、ほんとに幸せで優しい光景だった。今はあの子たちが小さいからその時分にしかない雰囲気もあるけど、大きくなってもみんなで1つの話題で盛り上がったりとかしたいなって思ったよ。これから先もああいう雰囲気や光景、大事にしないとなって』
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