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『きっと大丈夫だよ、この先もずっと続いていくよ。だって私はもちろん、七海もさくらも大きくなってもパパのことすごく大好きだと思う。あなたは[普通]とは違う。そう、特別な男性なんだって私は思う』
『‥清花』
『失う辛さや悲しみを誰よりも知ってる、そして誰よりも優しいことを私たちは知ってる、そんなあなたを年頃になったからってあの子たちが毛嫌いする訳ない。いつまでも「パパ大好き」って気持ちは無くならないと思うよ。喧嘩をすることはあるかもしれないけどね』
『まぁ喧嘩ぐらいはするよな』
セイカは立ち上がりソファーの後ろからひろきを抱きしめる。
『私も、ああいう幸せな光景、ひろくんがあの子たちと遊んでいる所や笑顔で接している所、あの優しい時間すごく大好き。2人で守っていこうね』
自分の胸の前にあるセイカの手を握る。
『うん!大切な宝物だからね』
夕方のリビングには家族4人で過ごす幸せで温かく優しい時間が流れていた。今は、愛する者同士の幸せで温かい時間が流れている。
『ひろくん、愛してる♡』
『俺も愛してるよ、ずっと!』
『明日、楽しみだね』
『うん』
その後しばらくして2人は寝室へ戻り眠りについた。
翌朝。
『‥‥朝か』
時刻は6時半を回ったところ。
『‥(朝ごはんの準備でもするか)』
いつものリズムで起きたひろき、寝ている3人を起こさないように静かにベッドから出てリビングに降りる。
『そういえばホットケーキの粉余ってたな、早く使わないとな』
ホットケーキを作る準備を進める。
『結構あるな、どうせならいっぱい焼くか』
ひろきが起きて30分程してセイカも目を覚ました。
『‥ひろくん、相変わらず早起きだな』
ベッドから出てリビングに降りて行くセイカ、その鼻にホットケーキの甘い匂いが届く。
『(ひろくんホットケーキ焼いてくれてるのかな?)』
『♪♪♪〜』
鼻歌を歌いながらホットケーキを焼いているとセイカがリビングに入ってきた。
『あっおはよう清花』
『おはよー、ホットケーキ焼いてくれてるの?』
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