2年後

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『もしそうなったら楽しみだなぁ』 『またどうなったか話すよ』 『うん!』 話しているうちに駐車場に車を停める。 『さぁ着いたよ』 『やったー!はやくあそびたいねさくら』 『うん!』 『ふふ、七海もさくらも元気だね』 『ママはやくいこー!』 『荷物あるから待って』 『いいよ清花、俺が運んでおくから2人と一緒に行ってあげて』 『大丈夫?』 『これぐらい大丈夫だよ』 『ありがとう、じゃあ先に行ってるね』 『うん』 ひろきは荷物をまとめてセイカたちを追いかける。 『パパー、こっちだよー!』 さくらが手を振って場所を教えてくれた。 『ありがとうさくら、かわいい目印ですぐわかったよ』 さくらの頭を撫でる。さくらは嬉しそうに笑う。 『ママとパパ、ここでシート敷いたりしてるから七海とさくらは遊んでおいで』 『『はーい』』 『気をつけて遊ぶんだよ』 『うん!』 『おねえちゃんいこ!』 走って遊具に向かう2人の後ろ姿を見てひろきもセイカもクスッと笑う。 『無邪気だね』 『ほんとに』 シートを敷いて2人並んで座り遊ぶ娘たちを眺める。 『ひろくん何か飲む?』 『コーヒーある?』 『うん、持ってきたよ』 『じゃあコーヒーもらうよ』 『はいどうぞ』 『ありがとう』 涼しい風が2人の髪を揺らす。しばらくすると2人が走ってきた。 『どうしたの?喉渇いた?』 『パパとママもいっしょにあそぼ』 『何するの?』 『おにごっこしたい』 『いいよ、清花はどうする?』 『私も行くよ』 『じゃあパパとママがおに』 『パパとママから逃げ切れるかなぁ?』 『にげろー!』 『おねえちゃんまってー!』 『あはは、かわいいな。行こう清花』 『ふふ、ひろくんも子供に戻ったみたい。かわいい♪』 『昔を思い出すよ、懐かしい』 ‥‥‥‥ 『ほらほら、捕まえちゃうよ〜!』 後ろから追いかけてくるセイカに気を取られる七海。 『七海捕まえた!』 前からひろきに捕まえられ、抱き上げられる。 『七海は足が速いね』 『でもつかまっちゃった』 『まぁパパは大人だからね、でも七海が大きくなったらパパが負ける日が来るかもしれないな』
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