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「おかしい思たんや。昨日の感じやと、五分五分でまだ、感じとしては成人やった、慌ててモノにせんでも良かった。高校生やないけ!危ない危ない。俺、ギリギリセーフや。」 「なんで、未成年はダメなの?同級生はみんなシてるよ。」 「アカンやろ。普通の相手やないんやで。モンスターやで、未成年と遊ぶんはアカン。俺は絶対、受け入れられん。生理的に無理や。心愛(オマエ)が何で俺にこんなに付きまとうかも分からんわ。」 「アタシ、昨日まで凄く、ピンチだった。6年間で1000万円以上稼がないと大学に行けなかった。でも、医学部に行けることになったの。だから、このお金も要らないの。」 俺は腕を組んで宙に視線をユラユラさせた。 「アカンぞ!何いってんだか、全然、分からへん。何やそれ?」 「あ、そうか。詳しく説明しなきゃだね。アタシね。医学部のある附属高校にいるの。親から医学部に行くなら、学費は全部持つけど、それ以外の学部なら1年目のお金を払うから後は自分で何とかしろって言われたの。」  「何や、そのケッタイな取り引き、絶対、受け入れられへんがな。無理や。」 「でしょ?アタマに来たから、吉祥寺のキャバクラに体験入店してお店、決めてきたの。お父さんに張り倒されそうになったけど。」 「両親に刃向かったらアカン!大事にしてもろたんやろ?アカンで。」 「タケルさんのそういう所、凄く、いいと思う。アナタを好きで居てよかった。」 「変なタイミングで褒めるなや!テレるやろ!」 「もう、可愛いアラサーなんだから。」 「まぁ、ええわ。腹減っとんのとちゃうん?食いに行こか?食うて家まで送るさかいに。」 「嫌だって言ったら?」 「首締めて、千葉の山の奥に埋めるしかないわ。」 「SMって、初めてなの。上手く縛ってもらえるのかなぁ・・・?少し、痛くするのがいいんでしょ?」 「そんなん、よー、分からんわ。締めるんは・・・オマエのクビやろ?」 「また、オマエって、呼んでくれたね。そんなふうに呼んでもらえるとアタシ、アナタの所有物感、満載、嬉しいの!」 心愛が興奮気味に顔を真っ赤にして言う。そして、おもむろにポケットからiPhoneを取り出し、電話をかける。 「あ、お母さん、今、ユウスケの所、うん。気をつける。大丈夫だから。うん。帰りは3日後ぐらい。ゆっくりする。医学部のお金、お願いね。」 そう言って何事もなかったように電話を切った。 「心愛!何の電話しとんねん。帰りは3日後って何やねんな!怒ったで!親には嘘つかんで大事にせえ!言うとるやろが!」 彼女はもう一度、デバイスを右手で回した。 「あ、もしもし、あ、お母さん?うんうん。本当はね、ユウスケの所じゃないの。タケルって新しいカレの所、え?代わる?はいはい。」 彼女は自分の携帯を俺に差し出した。 「出てよ・・・」 「え?」 金融の入金催促の電話相手より、手強いヒトだと思い、俺の心臓は今にも止まりそうだった。 俺は電話を受けた。 「もしもし、北條 健(ホウジョウ タケル)いいます。お母様で。いえいえ、娘さんとは、はい。大切にさせてもらってます。はい。はい、はい、よろしゅうに・・・3日後?はぁ、かしこまりました。無事に送り届けます。」 と短く語って電話を切った。こう言う時の電話はボロが出ないように単的に語るに限る。 「オイ!ビビったやないか!急に親族とかあり得るか?無いわーーー。もう、アカン、絶対アカン、風呂入って寝たるわ。」 「と、なると、アタシは妻として・・・」 心愛はスルスルと制服を脱ぎ出した。 「オマエ、また、なに晒すねん!子供やないんやから風呂ぐらい一人で入れ!」 「いえ!背中流そうかと思ってぇ・・・何か勘違いさせちゃった?」 「うっ・・・」 彼女は俺の耳元で。 「子供の頃のパパ以外の相手と初めて、一緒にお風呂入るのから。。。色々、初めてだから。アタシ、これでも今、アナタに一生かけてんの。遊びじゃないのよ?まだ、分からないの?」 「うっ・・・」 俺は彼女が全裸になるのをただ、見守るしかなかった。
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