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あれから期間を明けもってでも、彼女はやって来た。
決められた日程はない様で、突然現れる。
いつも色は違えどワンピースだ。
自然に彼女の事を女神やら、天使やら呼び出す様に、周りはなっていた。
彼女とセックスが出来るというのは本当の事だった様だ。
どんなに臭ぇチンコでも咥えてくれるし、ゴム無し、中出し、全然OKらしい。
まじかよ。
にわかには信じがたいが、やった奴等が殆どなので、事実なんだろう。
マッチョはした事あるみたいだが、シャドーさんは揉め事がない限り、無頓着で彼女の事は放置である。
俺も敢えて見ているだけ側だったが、そういう人間は多分ここではきっとシャドーさんと俺位だ。
だからこそ、彼女が来てから今日までに色々変化して行くのを第三者目線で見れる事が出来るのかも知れない。
確実にあの女が来てから、ここは変わった。
皆仕事にも精を出すし、マナーが良くなった。
大体ここの地区の人間は血気盛んな奴等が多いので、いざこざはしょっちゅうだったし、血を見るのも日常茶飯事だったのが、殆どなくなった。
よっぽどあの女が男共のストレス解消になっているのだろう。
女が来た時は、むず痒い様な口調で皆へつらう。
効率化を考えたのか、いつしか彼女の待機部屋みたいなのが作られていて、男共が1人ずつそこへ訪問して行く形になっていた。
自分らの寝ぐらさえ、とんでもなくボロっちいのに、女の部屋は誰彼決めた訳でもなく、日々立派になっていった。
女は貢ぎ物は受け取らない。
いつも手ぶらで帰っていく。
一体何が目的なのか、そして必ず笑顔だ。
ここの関わりあった皆の顔も名前もすっかり覚えてやがる。
俺は人間は損得で生きていると思っているので、無償の偽善等あるはずがないと信じている。
無償だからこそ、余計ややこしい事もある。
腹の読めない相手程恐ろしいのだ。
そんな中でもテルは相変わらず俺を誘う。
今では女と寝ていない奴の方が少ない。
テルは見事に童貞を捨てて、毎回楽しんでいるそうだ。
テルの話では、本当に裏のない、事実なら本当に女神か天使なのだろう。そんな女を絶賛し、いつもとろけた顔で語る。
「マサさんも、いつまでも意地張ってないで行きましょうよ。マジ、最高っすよ。そんじょそこらの風俗嬢よりずっといいっすから!」
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