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『優、これ、優にプレゼント!』
『なーに、これ?』
『ミサンガってやつだよ』
『ミサンガ?』
『そう!昨日テレビで見たんだ。切れるとねがいが叶うんだって』
『へぇ、すてき。でも、なんかへんな形。でこぼこしてる。しっぱいしたの?…違うか。碧はきようだもん。うーーん。テレビのと違うやり方で作ったの?』
『そうそう。よくわかったね。家で糸を探してたらね、たなの奥がなんかキラキラしてて、よーく見たらこの糸があったの。でね、一緒に紙もはさまってて、そこにやり方が書いてあったからその通りにやってみたんだけど…その、』
『変かって?』
『そう、変かな?』
『ううん、すてきだよ。ありがとう』
『喜んでもらえてよかった!』
『うん!この青、ふしぎな色してるね』
『それはへきいろ。って言うんだよ』
『なーにそれ』
『ぼくの名前と同じ漢字なんだよ』
『ふーん。でも、それなら碧がこれつけなよ。青好きでしょ?』
『ううん、だって、優はこれがあったら僕のこといつでも忘れないでしょ?』
『うん。でも、碧は赤でいいの?優の名前に色は入ってないよ。』
『いいんだ。僕は優のこと忘れないから』
『優だってこんなのなくても碧のこと忘れないもん!』
そうだ!!この色は碧色。碧が昔教えてくれたんだ。
ということは、、、優は冷や汗をかきながら、続きを読み始めた。
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