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優と恵子は旅館に着いた。
「いらっしゃいませ」
「あ、良子ちゃん!」
「恵子ちゃん!その子が…」
「そう、優ちゃん!泊めてあげてもらえる?」
「ええ、あまり長くは泊めてあげられないけど…」
「十分です。ありがとうございます」
「そんな。じゃあ、ゆっくりしていってね。部屋に案内するわ。恵子ちゃんはどうする?」
「私はお店に戻るわ。お客さん来るかもしれないし」
「わかったわ。じゃあ、優ちゃんはこちらへ」
優は案内され、部屋に向かった。この旅館はとても温かかった。なぜか懐かしくて不思議な気持ちになった。
「こちらへどうぞ」
案内された部屋は隅々まで清掃されており、落ち着きのあるとても素敵な部屋だった。
「いいんですか?こんな良いお部屋…」
「もちろんよ。着る物とかも用意してあるけど、何かあったら呼んでね」
「ありがとうございます」
優は辺りを見渡す。今までも何度か旅館に訪れたことはあったけれど、この旅館が一番好きだと感じた。理由はわからないけれど、すごく居心地が良かった。
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