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そして1時間後。
何故か、社長とタクシーに乗る私がいた。
「あの……私がいても大丈夫なのでしょうか。」
「だって、気になるんだろ。」
確かに私は、気になると言った。
だけどそれは、興味本位で聞いたまでで、決して社長の女性関係を疑っている訳ではない。
これだけ綺麗な顔をした人だ。
言い寄ってくる人は、たくさんいるだろう。
ちょっと優しい言葉をかければ、抱ける女もいる。
その中には、やっぱりと言って、芸能人もいるだろう。
はぁーっ。
納得はいくけれど、なんだかなぁ。
やっぱりそう言う人と会えるような人なんだぁ。
タクシーの窓から、流れる景色を見ながら、そう思った。
「ここだ。」
タクシーを降りると、そこはお洒落なフレンチのお店だった。
しかも、テレビで観た事がある、有名なお店だ。
「いらっしゃいませ。」
店員さんが、迎えてくれる。
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