第1章 仕事とプライベートは分けたいだけ

17/30
173人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
そして1時間後。 何故か、社長とタクシーに乗る私がいた。 「あの……私がいても大丈夫なのでしょうか。」 「だって、気になるんだろ。」 確かに私は、気になると言った。 だけどそれは、興味本位で聞いたまでで、決して社長の女性関係を疑っている訳ではない。 これだけ綺麗な顔をした人だ。 言い寄ってくる人は、たくさんいるだろう。 ちょっと優しい言葉をかければ、抱ける女もいる。 その中には、やっぱりと言って、芸能人もいるだろう。 はぁーっ。 納得はいくけれど、なんだかなぁ。 やっぱりそう言う人と会えるような人なんだぁ。 タクシーの窓から、流れる景色を見ながら、そう思った。 「ここだ。」 タクシーを降りると、そこはお洒落なフレンチのお店だった。 しかも、テレビで観た事がある、有名なお店だ。 「いらっしゃいませ。」 店員さんが、迎えてくれる。
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!