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それから私は、社長に仕事中は、付きっきりだった。
「次の仕事は?」
「営業部の部長達と、会議です。」
代表取締役に就任したばかりの社長は、大忙しだ。
「それから、今夜は日向社長との夕食会が入っています。」
「日向社長って?」
「事務用品のペリーズの社長です。」
夕食会の相手をリサーチするのも、秘書の役目だ。
「君は来ないのか。」
私は迷った。
確かに、夕食会は仕事だ。
「……残業代が出るのであれば。」
「出さなきゃ、労働基準監督署に言われるだろう。」
「では、行きます。」
本当は遅い時間まで、この社長と一緒にはいたくないんだけど。
高身長で、イケメン。そして社長。
ハイスペックなこの人に、一瞬でもドキッとした自分が、愚かに思う。
7歳も年下だと言うのに、有り得ない。
そして私は、二度と”社長”とは、恋愛しないと決めたのだ。
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