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そして、夕方になり日向社長との夕食会に向かう。
「日向社長は、お一人で来るのでしょうか。」
参考までに、聞いてみる。
「初めて会うのだから、分からないな。」
全く参考にならない。
日向社長とは、繋がりがあるのかと思えば、ないらしい。
これは、日向社長に仕組まれたな。そう思った。
きっと、営業かけられるな。
そう思わずにはいられなかった。
お店の前に着いて、タクシーを降りたら、日向社長が立っていた。
「真田社長。初めまして、日向です。」
相手は、50過ぎのおじさんなのに、20代半ばの社長に、頭を下げている。
「初めまして。真田です。」
心配したけれど、社長も深々と頭を下げた。
どうやら、礼儀はしっているみたい。
「では、こちらへ。」
「はい。」
ちらっと見たけれど、日向社長も秘書を連れて来たみたい。
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