第1章 仕事とプライベートは分けたいだけ

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そして、夕方になり日向社長との夕食会に向かう。 「日向社長は、お一人で来るのでしょうか。」 参考までに、聞いてみる。 「初めて会うのだから、分からないな。」 全く参考にならない。 日向社長とは、繋がりがあるのかと思えば、ないらしい。 これは、日向社長に仕組まれたな。そう思った。 きっと、営業かけられるな。 そう思わずにはいられなかった。 お店の前に着いて、タクシーを降りたら、日向社長が立っていた。 「真田社長。初めまして、日向です。」 相手は、50過ぎのおじさんなのに、20代半ばの社長に、頭を下げている。 「初めまして。真田です。」 心配したけれど、社長も深々と頭を下げた。 どうやら、礼儀はしっているみたい。 「では、こちらへ。」 「はい。」 ちらっと見たけれど、日向社長も秘書を連れて来たみたい。
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