第1章 仕事とプライベートは分けたいだけ

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その瞬間、砂川さんに抱き寄せられた。 「あなただって、大人でしょう。こういう場所に来て、分かっていますよね。」 何!?こういう場所って、どんな場所よおおおお! その時だった。 砂川さんが、私から離れた。 「俺の秘書に、不埒な事はしないでもらいたい。」 見ると、社長が砂川さんの襟を引っ張っていた。 社長‼相手は明らかに、自分よりも年上の人ですよ! 「すみません。」 大人の砂川さんは、素直に謝る。 だけど、社長はそんな砂川さんを睨みつけた。 「謝れば済むって問題じゃないでしょ。」 社長、私の為に怒ってくれている。 「まあまあ、真田社長。落ち着いて。」 事態を重く見た日向社長は、間に入った。 「申し訳ない。ウチの秘書がバカな事をして。」 日向社長も、砂川さんも頭を下げている。 「今後、気を付けて下さい。」
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