173人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
その瞬間、砂川さんに抱き寄せられた。
「あなただって、大人でしょう。こういう場所に来て、分かっていますよね。」
何!?こういう場所って、どんな場所よおおおお!
その時だった。
砂川さんが、私から離れた。
「俺の秘書に、不埒な事はしないでもらいたい。」
見ると、社長が砂川さんの襟を引っ張っていた。
社長‼相手は明らかに、自分よりも年上の人ですよ!
「すみません。」
大人の砂川さんは、素直に謝る。
だけど、社長はそんな砂川さんを睨みつけた。
「謝れば済むって問題じゃないでしょ。」
社長、私の為に怒ってくれている。
「まあまあ、真田社長。落ち着いて。」
事態を重く見た日向社長は、間に入った。
「申し訳ない。ウチの秘書がバカな事をして。」
日向社長も、砂川さんも頭を下げている。
「今後、気を付けて下さい。」
最初のコメントを投稿しよう!