第1章 仕事とプライベートは分けたいだけ

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「社長。」 「ん?」 「私、一生懸命社長をお支えできるように、頑張ります。」 その時の社長の微笑みは、天使のようだった。 「俺も頑張るよ。父親が病気で倒れたからね。自分の代で、潰すような事は支度ないから。」 その時、胸がズキッとした。 2代目だったら、皆思う事。 自分の代で潰したくない。 そうだよね。 「依田さん?」 社長に呼ばれて、ハッとした。 「大丈夫?」 「はい!仕事に集中します。」 何、昔の事思い出してるの! 昔は昔、今は今よ! 「早速なんだけど、依田さん。書類に捺印する仕事、手伝ってくれない?」 「はい。」 初めての仕事、集中しよう。 私は、社長のデスクの向かい側に座った。
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