破壊神誕生

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破壊神誕生

「はっ!」  悪い夢を見た。  俺が破壊神になってた。 「ん?ここはどこだ?」  周りには羽毛が舞い、木片が落ちている。 「何が起きた⁉︎」  そういえば、強い衝撃がして起きた気がする。  上を見ると、天井に穴が開いている。どうしよう。修理する程の金持ってねえよ。  周りを見渡すが、こんな景色見たことない。くまさん人形なんか持ってない。  多分ここはアパートの一階。俺の部屋は二階。  ・・・・・・・・・ 「えええええ⁉︎」  もしかして床突き破った⁉︎俺が⁉︎  昨日までなんともなかったよね⁉︎  落ち着け、これは夢だ。  パシッ! 「痛ぇ!」  ここの住人は今外出中だからなんとかなる。  ちょっとスマホを・・・ 「上じゃん!」  どうやって上がるんだよ!  まだ破壊神中だよね?  歩くよ?  ドゴオオオオオオン!  轟音と共に、床が崩れた。 「修理代増えるじゃん!」  なんとかしてドアの前に着くと、あることに気付く。 「鍵かかってんじゃん!」  3分ほど考えた末に… 「よし、壊そう!」  ドゴオオオオオオン!バッタアアアアアアン!!! 「もう修理代なんかどうでもいいや!」  歩く度に亀裂が入る階段。 「ちょっと待って、2階に上がったらどうすんの?」  そこに、「怖い」大家さんが現れた。 「あ、すいませんすいませんすいませええええん!」 「これ、お前か?」 「はい、すいませえええええええん!!」 「お前、こっから出ろ。修理代130万」 「はいいいい!わっかりましたあああああ!金ないんでえええ、いつか払いまあああああっすううう!!」 「今」 「金借りてきまあああああああああっすううう!!!」  後日、ニュースで大きな足跡が沢山あると報道された。  彼は今、どこで何をしているのだろうか…。
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