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そんな中、型落ちもいいとこ五年も使い古したスマホが布団の脇で震える。
無料の通話チャットアプリの独特なリズムでバイブする通知。
目には良いと云われる緑色が、今の俺には痛く感じる。
通知の主は、俺の唯一の女友達。
スマホがバイブしたと同様に、俺の心もバイブした。
高校時代、俺と部活が一緒だった同級生。
"澤田 美空"。
ベリーショートの栗毛色の髪がキュートで、華奢すぎる小柄な体とふっくらとした唇が印象的な少女だった。
高校卒業から暫し会っていなかったが、どういう風の吹きまわしだろうか。
とりあえず、メッセージを見てみよう。
ロック画面を解除し、ポップアップをタップ。
絵文字や顔文字など用いていない、素っ気も無ければ洒落っ気の無い文章を受信していた。
"飯奢れハゲ"……と。
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