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そろばんを弾き、難解な問を解ききったときの晴れやかなこと。 兄達よりも早く解いたこともあり、いつもむつかしい顔をしている算術の師が驚いていた。 「よし殿が男であれば、私の弟子にと申し出るのに。」 師は残念そうに言いながら、よしの頭を撫でるのであった。
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