オフシーズン

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甘い魅惑の声 そんな声を聞けるのは自分だけと 優越感に浸る 「…っ…あぁっ……なに」 「ん?」 「何 考えてるの?」 「瑞久のこと」 「うそ」 「ほんとうやって」 「私だけ見て」 見ると照れるのに 見ないと怒るって 可愛すぎて 叫びたくなる にやけた顔を戻し 見つめ合い 二人だけの世界に 瑞久へ触れているだけで気持ち良い 足の付け根や 太ももへ優しく触れると反応してくれて 少しずつポイントを絞り 外から秘部に近づいて 秘部に触れたら離れる 弱い力で焦らしていくと いつ触ってくれるのかというじれったそうな表情が 堪らない 少し膨れた場所に 円を描くように指で触れると 瑞久の呼吸が少し浅くなり 痛くないか 表情を見たり 聞いたりして そして ゆっくりと指を沈めていく 秘部を親指でクリクリと転がし両方を刺激する ~~~~ アオに触れられ 刺激され 全身で感じ 内側から湧き上がる快感が 身体中を駆け巡り 積み上げてきたものが心の底から解放される ぐったりした私は アオの腕に抱かれ じんわりと心の中が穏やかで満ち足りた気持ちに 眠くて そのまま目を閉じた ~~~~ かなり体力を使わせたから 心配で 瑞久の背中をとんとんすると 身体の力が抜けていく気がして 「瑞久」 「……」 反応がなく やっぱり無理させてしまった… ~~~~ …! 「アオ」 「ん」 「どれくらい寝てた?」 「10分ぐらい 身体痛い所ない?」 「うん」 久しぶりのエッチなのに 前よりもずっと感じやすくなってるかも? 心配そうに見ているアオに 「大丈夫」 「瑞久 シャワー浴びる?」 「あ うん」 裸のまま ベッドを出るのは… 「アオ あっち向いてて」 「ん わかった」 起き上がろとしたけど 力が入らなくて アオが ベッド脇にあったバスローブを私にかけてくれて お姫様抱っこでバスルームへ連れていってくれた 一緒にシャワーを浴び アオから バスタオルを受け取り身体を拭く 服を着てから メイク道具を出し 鏡の前へ さっき アオの筋肉質な裸を見て もっと触っておけば良かった… 待たせているから 素早く身だしなみを整え アオが 入り口にあった精算機で お金を支払ってくれて 出るときも恥ずかしいからアオのハットを被り ホテルを出て駅へ向かう もう辺りは暗くなりはじめていて 何時間いたんだろう 6時半前だから… 2時間ぐらい居たんだ 私は ホテルから少し離れ やっと肩の力を抜く アオはずっと変わらずクールなまま 緊張してたの私だけ? 「瑞久 夜ご飯買って帰りたいんやけど いい?」 「家族の?」 「うん 電車降りて 駅前のスーパーで買うわ」 「わかった」 私も何か買って帰ろう
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