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蒼 side
夜7時半
母が帰って来る前に帰ってこれて良かった
あっ ご飯！
炊飯器を開けると 炊き立てのご飯が
助かった…お母さんタイマーセットしてくれてたんや
はっ！
背後に 航が居て 焦った
「…航 居たの？」
「ご飯まだやったから炊いといた」
「おぉ サンキュー」
「冷蔵庫になんもないけど」
「買ってきたから これ食べて」
「ん」
たまには役に立つな弟よ
「瑞久ちゃんち泊まんの？」
「いや 今日は自分の部屋で寝る」
「明日は？」
「明日は…なんで？」
「えっ いや…」
「居ない方がいい？」
「あぁ まぁ…」
明日は土曜日だから部活終わりに誰か来るのか？
「昼前に 瑞久と約束してるから出ていく」
「そう 良かった」
「千佳ちゃん来るんや(にやにや)」
「なっ なに言ってんのっ」
分かりやす(笑)
瑞久が寝る前に電話をして 明日の予定を少し変更してもらい おやすみと言って電話を切った
◇
ゆっくり寝れると思っていたのに 姉に起こされ 最悪の朝
それだったら 瑞久に起こされたかった
瑞久に おはよう 公園へ走りに行ってくるとメッセージを送った
軽くストレッチし ゆっくりと走り出す
公園でしっかり柔軟運動をしてから アップを始める
そして 公園の外周を3周して クールダウンでもう一周
ストレッチをしてから歩いて家へ帰る
シャワーを浴び キッチンに居る母へ
「お母さん なんか食べる物ない？」
「あんた朝ご飯食べたでしょ？」
今 10時過ぎ
「走ってきたから お腹空いた」
「ご飯しか無いわよ」
「おにぎりにして食べるわ」
「そうして お母さん お父さんと出掛けるから」
「どこに？」
「デートよ」
「は？」
「あんたも 瑞久ちゃんとデートでしょ？」
「ん まぁ」
「何時に帰って来る？」
「夕方には帰って来るわよ」
「今日 千佳ちゃん来るの知ってる？」
「航から聞いてるわ」
「ふ～ん あっ お昼ご飯は？」
「あんたお昼前に出て行くって言ってたし 航は 食べてくるって言ったから 用意してないわよ」
マジか！
「…」
しゃーない 瑞久に 家で食べようって言ったから なんか作らんとな…
うわぁ 冷蔵庫なんも入ってないやん 一昨日はいっぱいあったのに…
んー 買い物へ行くしかないかぁ
～～～～
アオと11時にお出かけする予定だったけど 航くんの彼女千佳ちゃんが来るから 挨拶してから出掛けようと言われ 11時半にアオの家へ
アオの家の玄関で
「アオ」
「瑞久 あがって」
「入るよ
お邪魔します」
「キッチンにいる」
栞さんが居ると思ったら アオが何かやっていて
「…何してるの？」
「瑞久と食べるご飯作ってる」
「栞さんは？」
「親二人共出掛けた」
「そうなんだ 私が作るのに」
「もうすぐできるから」
「手伝うよ」
「じゃあ お皿頼む」
「うん」
チャーハンと 玉子スープがテーブルに置かれ
アオが作った料理を食べるの一年振り？
一口食べて
「美味しい！」
「やろ(笑)」
寮の近くに 中華料理の店があって そこのチャーハンの作り方を教えてもらったと
詳しく聞くと お店の厨房へ入らせてもらい作ったらしい
営業中に…って 迷惑じゃないの？
「瑞久 いつか分からんけど 一緒に食べに行こう チェンさん紹介する」
「うん アオの住んでる所へ行きたい」
冬休みに行けるかな？
アオもこっちへ帰って来るのいつぐらいだろう…
予定が分かったら教えてもらおう
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