オフシーズン

14/15
前へ
/93ページ
次へ
瑞久 side お気に入りのショップがあるファッションビルへ アオが トップスに合うパンツを選んでくれて 私も アオのTシャツとパンツを選び 楽しくお買い物が出来た その後 カフェで バニラスフレと チーズスフレ 飲み物の注文を終えて 「瑞久が最初に試着したやつさぁ…」 「ん?…スカート?」 「うん すごく…似合ってたんやけど…自分が居ない時に…着て出掛けたら…心配になるなぁ…って」 「膝丈なのに?(笑)」 「瑞久は 可愛いから…」 「褒めても何も無いよ(笑)」 ~~~~ 「…(魅力的過ぎなんだよ)」 「ありがと」 分かってんのかな? ちゃんと自覚した方がいいと思う ほんと 心配だよ… これって…束縛とか 強要? モラルハラスメントになる!? ~~~~ さっきから 百面相してどうした? 「アオ?」 「ん?」 「大丈夫?」 「…ごめん なんか 自分の事しか考えてなかった」 「何が?」 「瑞久は スカートを気に入ったから試着したのに 私のせいで パンツになったから…」 「適当に答えられたり どっちでもたいして変わらないとか言われたらショックだけど アオは ちゃんと私の事を考えてくれたんだから 気にしなくていいよ(笑)」 「うん…」 スフレをシェアし カフェオレを飲み アオとのんびりした時間を過ごせている事に 心が満たされる 買い物した紙袋を持ってくれる所も レジで支払いもしてくれて お店を出てから 半分お金を出そうとしたら いいよって なんか スマートでカッコいいんだけど 腕を組んでくっつきたいのを我慢して Tシャツの裾を掴む ~~~~ ほんとは服も買ってあげたかったけど そこまでまだ稼げていないから 逆に心配してくれている お茶代ぐらいは気にならないやろう お店を出て半分払うって言われ いいよと返事をして 歩きだすと Tシャツの裾を持っている瑞久を見て 声を大にして言いたい 私の彼女はマジで可愛い ニヤけた顔を戻し 買い物デートの続きをする
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

134人が本棚に入れています
本棚に追加