代表キャンプ

1/1
前へ
/93ページ
次へ

代表キャンプ

7月14日 福島県で活動をスタートさせた 活動初日は チームの目標である 来年3月に行われるAFC U20女子アジアカップ優勝に向けてのミーティングを行い その後 コンディション調整を行った 初めて会う選手とコミュニケーションを取り 午前のミーティングは 5月のフランス遠征時の振り返りを映像を交えながら行い チームとして何が必要かを共有した 午後はトレーニング後 トレーニングマッチ 次の日からトレマが続き 朝と夜にミーティング 時間が限られている中でも チームとして共有事を確認しつつ 刺激し合い 世界基準の選手となるために個人として日常から追求していくこと チャレンジしていくことの必要性を強く感じたキャンプだった 次の日は 自身のチームがオフにしてくれて 福島から 一度地元へ帰る事にした 駅に着き 改札を出ると 瑞久が迎えに来てくれていて 「ただいま」 「おかえり お疲れさま」 瑞久の手を取り 繋いだまま反対の手でキャリーケースを押して歩く ~~~~ 昨日 アオから1日だけ家に戻ると連絡があって こんなに早く会えると思っていなくて けど すぐに行ってしまう事を考えると 良く分からない心情に 金曜日の夜8時過ぎ 改札から出てきた人に 笑顔で出迎える 真っ黒に日焼けしたアオは 私の手を取り歩き出す 「瑞久 今日泊まれる?」 「アオんち?」 「うん」 「いいよ」 「明日 大学?」 土曜日だけど講義がある 「午前中だけ」 「朝送っていく」 「疲れてるでしょ?」 「少しだけでも 一緒に居たい」 「…うん なんかあった?」 「いや 順調やで」 「それだったらいいけど…」 「瑞久 ご飯食べた?」 「うん アオは?」 「まだ なんかあるかな?」 「栞さんに連絡した?」 「してない」 「えっ なんで?」 「…忘れてた」 「もう…」 「無かったら 何か作るから」 「うん」 私の家へ送ってもらい アオは自分の家へ お泊まりの準備をして アオのおうちへお邪魔すると 帰る事を伝えて居なかったアオは やっぱり怒られたと にゅうめんを食べているアオの隣に座り 栞さん おじさんと話す アオが お風呂へ入りに行き 栞さんから 「瑞久ちゃん 泊まっていくでしょ?」 「…はい お願いします」 お願いする前に 聞かれて良かった アオがお風呂から出てきて 一緒に2階へ アオの部屋へ入ると 抱きしめられ 「アオ?」 「……」 やっぱり 何かあったんだ 背中を擦って とんとんする 「思ってる事 話して」 「…うーん」 優しく 「なんでもいいから ね?」 「…なんか 気持ちが…」 「うん」 「…追い付いてこない…感じ?」 「…そっか アオ 座って」 ベッドサイドへ座らせて 私も隣へ座り アオの手を取り 「目を閉じて」 「…うん」
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

134人が本棚に入れています
本棚に追加