年末

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年末

帰ってきた日の夕方 瑞久と一緒にファミレスへ 3年間同じクラスで 部活も一緒だった井川 杏奈と約束していたから 先に着いたから適当に座って ドリンクバーを注文して 瑞久と明日どうするかを話していた 「あん…?」 1年の時に同じクラスだった大塚 拓斗 (おおつか たくと)も一緒だ 杏奈 「お待たせ~」 「いや 待ってないよ 拓斗 久しぶり」 「久しぶりー」 「…おうっ」 向かいに座った拓斗は表情が… 「なんか頼む?」 「おおっ」 なんだ? 瑞久と杏奈はなんかしゃべっていて 二人もドリンクバーを注文し 飲み物を取りに行って戻ってきた 拓斗 「蒼」 「ん」 「…俺 杏奈と付き合ってる」 「そう」 「え?」 「だからかぁ 瑞久 知ってた?」 瑞久 「杏奈から聞いてた」 「そっか おめでとう」 杏奈 「ありがとう ほんとは半年前に 蒼に話そうと思ってたんだけど…なかなか…ねっ」 杏奈は 中学でソフトボールをしていて ショートで4番 サッカーも出来るし 運動神経抜群 教育学部に入り 先生を目指している 拓斗は 小学校からの野球バカ 法律の専門学校へ行き 消防士になりたいと 性格が似ているとかじゃないけど 呼吸はぴったりだと思う 「二人から直接聞けて良かった まぁこうなる事は分かってたけど(笑)」 「そうなのか!?」 「拓斗 杏奈の顔 ドストライクやろ?」 「なっ…」 「やっぱなぁ もっと早く付き合えば良かったのに」 「…それは タイミングとか…あるだろ?」 「ふ~ん」 よく分からんけど 「蒼は どうなんだよ」 「瑞久に怒られながら 成長してますよ 」 瑞久は呆れた顔をする 「メンタル的な事で悩んでた時 瑞久にケツを叩かれて 気合い入れ直した」 「瑞久ちゃん居ないとダメだな」 「その通り 一人やったらサッカーしてない」 杏奈 「瑞久 愛されてるね」 「もう…」 高校の時と変わらない どうでもいい話を永遠と続け ご飯も食べながら4時間を越えた所で解散となった 自転車で帰り 瑞久んちの前で 「お風呂出たら教えて」 「うん また連絡する」 「また後で」 昨日の疲労が半端なく お風呂へ入った後 自分のベッドで横になってたら… 朝だった あっ 瑞久んち ん? …来てくれたんや 腕の中にいる可愛い寝顔を見せてくれている恋人に 安心して もう一度目を閉じた ◇ 何かを感じ 目を開ける 「…ごめん」 瑞久がこっちを見ていて 「疲れてたからしょうがないよ」 優しいなぁ 「…寝たら元気になった みく~」 「やぁー やめてー」 ~~~~ 俺が隣の部屋に居るのに なんだ あいつら いちゃいちゃしやがって(怒) ~~~~ 瑞久をくすぐって遊んでいたら 蒼 何暴れてるの! とお母さんが階段下から怒ってきて 「はーい すみません」 「もう…だからやめてって」 「ごめん」 抱き寄せキスしようとしたら 手で制されて 「先に顔洗ってきて」 「…はい」 鏡を見て これは酷い 嫌われる 部屋に戻ったら 瑞久は着替えていて 「アオ お昼一緒に食べよう」 「うん 後で行く」 瑞久が帰ろうとするから 抱き寄せたら また制されて えっ 嫌われてる? 「私も顔洗ってないから」 「気にしないけど?」 「私が気にするの!」 「…」 シュンとしたら 頬にキスしてくれて 「また後でね」 「うん!」 嫌われてないよね?
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