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改札を出たら
毎日電話や メッセージのやり取りはしていて
2ヶ月前に会ったはずなのに…
圧倒的存在感の瑞久
甘すぎない 華やかな白ブラウスと 黒の柄スカート 大人っぽく清楚なモノトーン
きゅんとする可愛さに
口元を手で隠す
「おかえり」
「ただいま」
なんとか冷静に言えた
瑞久の荷物とキャリーケースをホテルへ預け
瑞久の5つ上の姉 里都さんに教えてもらったご飯やさんへ
今日は ぽかぽかしたお出掛け日和で良かった
研修医として 大学付属病院で働いていて 忙しいのに 私の話を聞いて アドバイスをくれる師匠の住んでいる街
こっちへ来た理由の一つは 明日 里都さんに会う予定もあって
瑞久には 伝えていないから サプライズになるのか分かんないけど
美味しい豆腐料理を食べて 色んな所を見て回る
隣を歩く瑞久は ちっちゃくて可愛い感じだったのに 綺麗な大人の女性へと変化していて
今以上に距離が離れてしまうから 変なのが寄ってこないか心配になる
瑞久の周りは 医師を目指している人ばかりだから 声をかけたりしないと信じたい
通学途中とかも 危険だよなぁ
菜々ちゃんや姉と同じ大学だったら…って こんな事言ったら怒られるな
いかん 今大事なデート中だ 瑞久の事だけに集中しないと
あっ 美味しそうなみたらし団子！
ちゃんと考えて行動出来てなかった
たくさん歩くから ゆっくり座れて落ち着いた雰囲気のお店を探し予約したのは良かったが
瑞久は大丈夫と言ってくれたけど 食べ歩きし過ぎたよな
食い意地をはらず もうちょっと我慢できてたら…
まだデートは終わりじゃない 次で挽回するぞ
食べられる分だけ料理を頼み
ガツガツしないで 話をしながらゆっくり食事をする
瑞久の体調を確認してから 夜桜を見に行くか決めよう
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