オフシーズン

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瑞久から いつでもいいよとメッセージが来た リビングにいた両親に 「瑞久んちに泊まってくる」 「おぉ」 「佐江さんと秀人さんに ちゃんとお礼言ってよ」 「はーい」 食事中の姉に 「あんた 分かってるの」 「?」 「菜々が隣に居るからね」 「…」 何も聞かなかった事にして いってきまーすと家を出た 瑞久にメッセージを送り 玄関ドアを開けてもらい 「おじゃまします」 「いらっしゃい」 「おぉ 蒼ちゃん 久しぶりだね」 「はい お久しぶりです 今日は泊まらせてください」 「いいよ ゆっくりしていって」 「ありがとうございます」 「アオ 行こう」 「うん おやすみなさい」 「おやすみ」 「「おやすみ」」 部屋へ入ると 瑞久を後ろから抱き締めた お風呂あがりのすっぴんが可愛いくて 私を誘惑し さりげなく香るシャンプーの匂いが私の欲望を目覚めさせた うなじに鼻をつけ 「んっ…」 「あっ…」 首筋に唇で触れる 瑞久が 私の手に触れ 指を絡ませ 嫌がっていないのが分かり 首筋から上へ唇を這わせていく 「…っ…ん……」 瑞久の手に力が入り 反応してくれて嬉しい 耳たぶに触れたら 「やっ…」 くすぐったいのか 避ける こっちを向き 「いじわる」 そんなことは ないけど… 今日は 瑞久を鳴かせたいとは思う 階段を上がってくる音で お互いに離れる ノックの音と 入っていい?と菜々ちゃんの声が 瑞久が いいよと声をかける 「蒼ちゃん お帰り~」 抱きつかれ 「おっと…ただいま です」 菜々ちゃんには 瑞久の見守りをお願いしているから 私に拒否権は無い 「菜々ちゃん 離れてっ」 瑞久に引き離され 「いい身体だわ」 それは…どう返事をすれば? 「もうっ 出ていって」 「えーっ やだ 私も蒼ちゃんと話したい」 「…じゃあ 離れてて」 「分かった」 落ち着いてくれて良かった 瑞久と菜々ちゃんの話を聞きながら うとうとしてしまう ~~~~ 菜々ちゃんと3人で話していたら こくこくと頭を揺らし アオが眠そうにしていた 「菜々ちゃん アオ寝そうだから…」 「もうこんな時間か 寝ないとね」 「うん おやすみ」 「おやすみ」 菜々ちゃんがすんなり自室へ戻ったから ほっとする 腕を持って…全然動かない しょうがないから耳元で 「アオ」 「…!?」 「ベッドで寝て」 「はい」 慌てて立ち上がりベッドへ寝転ぶ 良し 電気を消し アオの隣に寝転び 布団をお腹に掛けて なんか…狭い そうだ! アオの腕を枕の方へ アオの腕の中に収まり うん やっと落ち着いた アオの頬へキスしてから眠りについた
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