誕生日サプライズ

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誕生日サプライズ

今日で 二十歳 土曜日だけど 休講になった分の講義があって 夕方帰ってきた 「ただいま」 ママ 「お帰りー 瑞久 郵便届いてたから 部屋へ置いてあるわよ」 「…ありがとう」 アオが送ってくれたプレゼントかな? 階段を上がり ドアを開けた !! 「おかえり」 「おぉっ」 アオにダイブした ~~~~ ギリ瑞久の誕生日に間に合った 直行便は 成田しかなくて お昼前に着いて そこから 新幹線で帰ってきた プレーオフの準決勝で負けたから 帰ってこれたのもあって複雑ではあるけど 瑞久を優先出来た事は良かった 瑞久が大学へ行ってる事は知ってたので 佐江さんに 挨拶して 瑞久にサプライズしたいから 部屋で待たせて欲しいとお願いした 靴は 玄関の収納へ入れてもらい 準備万端 階段を上がってくる音がして ワクワクしていた ガチャ 瑞久の気を抜いていた顔から 一瞬動きを止め 驚いた顔に変わり 「おかえり」 勢いよく走って来て 「おぉっ」 私へ飛び乗る 抱っこした状態で 子供をあやすようにとんとんして 一言目は 「もう(怒)」 「大成功(笑)」 「バカ!バカ バカ バーカッ」 「いつからそんな口の悪い子になったんですか?(笑)」 完全に拗ねている これ以上はやめておこう 抱っこしたままベッドへ向かい そのまま瑞久を寝かせて 覆い被さる 顔を見て 潤んだ瞳から涙がこぼれ落ちる 「ただいま」 「…おかえり」 「キスしていい?」 頷いてくれたから 優しく触れるだけのキスをしたら 瑞久が 私の首に腕をまわし ぶちゅーっと 強引だな(笑) 更に腕の力が増し 支えていた腕が耐えきれず 瑞久へ完全に乗ってしまった 瑞久が潰れる前になんとか 足で自分の体重を支えようと 膝を曲げ下半身を瑞久の方へ ガチャ 「瑞久 蒼ちゃ…」 えっ… 2人して動けない 完全に 致してる所に見えるよな 服は着てるからセーフ いやっ 完全に 私が襲ってるからアウトか ガチャとドアは閉まり 部屋の外から お茶いれたからと 瑞久と離れ どうする? 落ち着け 冷静に考えろ
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