誕生日サプライズ

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付き合いを認めてもらえる様に 瑞久の事を大事に想っている事を言わないと 「あお」 瑞久さん今の状況分かってる!? なんでキスしようとするの そりゃしたいけど… 瑞久に唇を舐められ 下唇を甘噛され 腰に力が入らない このままじゃダメだ 行かないと 「みく?」 「ん」 「佐江さんとこへ」 「…や」 「夜 ご飯食べに行こう それで どっか二人で泊まろう」 「うん!」 わかりやすくていい(笑) 「瑞久 佐江さんに 付き合ってるって言っていい?」 「…うーん」 「キスしてるとろ見られて それだけの関係なのか心配すると思うんや」 「…ん」 「認めてもらえる様に 話聞いてもらお」 「うん」 瑞久と階下へ リビングダイニングへ入り 「お茶どうぞ」 「あ ありがとうございます」 ダイニングテーブルの椅子へ座り 姿勢を正す 佐江さんが座ったのを見て 「…瑞久と付き合っていた事を黙っていて すみませんでした」 頭を下げる この沈黙…怖い かなりテンパっていた 「フフッ」 笑い声が聞こえ 顔を上げる 「下から呼んだけど返事が無かったから ケンカしてると思って部屋へ行ったの」 「はい…」 「栞ちゃんから全部聞いてたから 知ってたの」 「えっ…」 「!」 「私にも早く話して欲しかったなぁ」 「…すみません あの…付き合う事を…」 「あなた達がいいなら いいんじゃない」 「ありがとうございます!」 「ママ いつから?」 「瑞久が 蒼ちゃんと一緒の高校へ行きたいって言った時」 そんな前から…瑞久が 私を好きだと知っていたのか 瑞久は顔を真っ赤にしている 「蒼ちゃん いつ埼玉へ行くの?」 「月曜日に」 「そう もう少しゆっくりできるのかと思ったけど」 「また年末帰ってきます」 「その時にみんなで食事しない?」 「はい ぜひ」 「パパも?」 「そうよ」 瑞久は何か言いたげな顔だったから 「瑞久 秀人さんにもちゃんと言おう」 「…分かった」 「夜ご飯うちで食べる?」 「佐江さん すみません 瑞久と外でご飯食べて…そのまま夜帰って来れないので 本当にすみません」 「そう 分かったわ」 「ありがとうございます」
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