誕生日サプライズ

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タクシーでイタリアンのお店へ カウンターに案内され 飲み物と料理を注文し 「誕生日おめでとう」 「ありがとう」 乾杯する 「明日 なんか用事ある?」 「何もないよ アオは?」 「もしよかったら 服とか下着を買いに行きたいんやけど…」 「いいよ」 「助かった」 焼きナスと桜エビのカルパッチョがきて 二人でシェアして食べる 瑞久が好きな ポルチーニ茸のチーズライスコロッケ それから マルゲリータ カツオと新じゃがのトマトソースパスタを食べ 締めのドルチェは 瑞久のプレートにはチョコでHappy birthdayと書いてもらい ティラミスとミルクのジェラート 瑞久と美味しかったなと笑顔でお店を出た 手を繋ぎ 歩きだすと 「どこいくの?」 「あっ ごめん 電車に乗る」 食事へ行く前にホテルの予約をして 瑞久へ伝えていなかった 〜〜〜〜 アオとの記念日に行くイタリアンのお店で美味しい物を食べ アオと一緒だから ずっと楽しくて 私ばっかり話していたかも 電車内でも アオの顔をずっと見て話す 駅直結のホテルを予約してくれていて エントランスから吹き抜けのメインロビーへ アオと一緒にフロントでチェックインし エレベーターに乗る カードキーで部屋へ入り 私は 夜景が見える窓の方へ 私のバックを持っていてくれたアオはソファへ アオが後ろに ん? 私の胸元に ネックレスだ 「誕生日だから」 「ありがとう」 ローズゴールドオープンハートトップペンダント 「これって…?」 「向こうで買った」 「…嬉しい」 アオに抱きつく ずっと会いたかった人に 触れられる幸せ 離れていた時間を埋めるように ぎゅっと抱きつく アオにも抱きしめられ やっと実感する 心から安心する体温 「もう…離れたくない」 「うん」 「ずっと我慢してた」 「ごめん 我慢させて」 「会いたかった」 「うん 瑞久に会えて嬉しい」 離れられないように ずっとくっついたままにならないかな バカな事を考えるぐらい もう気持ちが抑えられなくなっていた 「きゃっ」 ずっと抱き合ったままは アオが許してくれなくて抱っこされ 「瑞久」 アオを見下ろすと 熱い眼差しに ドキッンと胸が高鳴った
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