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瑞久 side
アオの家へ鍵を開けて入る
玄関でちゃんと声をかけ
急いで廊下からリビングダイニングへ
会いたかった人に後ろから抱きつく
頬同士をくっつけ すりすりして チュッとキスをする
逢いたくて ずっと待っていた人
体温を感じてやっと実感する
…帰ってきてくれた
栞さんがキッチンへ行き
アオに抱きしめられ
耳元で
「会いたかった」
「…わたしも」
「愛してるよ」
ちゃんと意思表示してくれるところも「…嬉しい」
心まで満たされる
隣で一緒に食事するだけで 浮かれている
私も アオの事 どれだけ好きか
分かってる？
ずっと待ってたんだから
〜〜〜〜
先に食べ終わり お茶を飲む
食事中 瑞久の視線もだが…
向かいに座る母のニヤニヤした顔が気になる
「瑞久ちゃん」
「はい」
「今日は蒼の部屋へ泊まったら？」
な 何をおっしゃって？
「そうですね…そうします」
航は滋賀県の大学で 今は家を出ていき一人暮らし 私の隣の部屋には居ない
姉の楓はもうすぐ帰って来るが 部屋へ入ってくる事はない
瑞久の部屋だと 菜々ちゃんが入ってくるよな(笑)
今日はできないと思ってるし くっついて寝るだけしか ねっ
瑞久を送って行き 佐江さんと秀人さんへ挨拶をし それから自分ちでお風呂へ入り 出たらまた瑞久の家へ迎えに行く
菜々ちゃん今日はどうした？
何も言わず送り出してくれたぞ？
ぎゅうっとハグされただけで解放された
まぁいいか
姉とも少し話して
瑞久と自室へ
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