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優しく触れるキスに 愛されていると実感し安心できて 私のトゲトゲだった心もまるく柔らかくなり 素直に 「ごめんね」 「何が?」 「色々聞いて」 「ヤキモチ妬いてくれて嬉しいよ まだ瑞久に愛想つかされてない証拠だから」 「嫌になった?」 「瑞久の事 前よりもっと好きになってるよ」 「ほんと?」 「うん 瑞久ちょっといい」 抱き起こされ 「?」 そのままアオに抱っこされ そしてドアの前に アオが背中を付けた ガチャガチャ 菜々ちゃんがドアを開けようとしてる? ドア越しに 「ちょっと」 「何か御用ですか?」 「ちょっと瑞久に用があるの 開けて」 「疲れてもう寝てます 伝えておきますよ」 「…明日は何時に起きるの?」 そんな事聞いてどうするの? 「9時に起こしに来てください おやすみさない」 「…おやすみ」 諦めてくれて 隣の部屋のドアが開く音が聞こえた アオが私を床におろし 「なんで開けなかったの?」 「邪魔されたくない」 「ふふっ」 電気を消して 腰を抱かれ キスしながらベッドへ 大好きなアオとのキスは 気持ちよくて 離れたくなくなる 腕枕してもらい お互いに向き合い さっきまでの優しいキスではなく お互い夢中でキスをする 私は頭がふわふわして 期待しているからなのか 気が付いたときにはキスだけで濡れていて 恥ずかしくて アオの胸に顔を隠す 「可愛いな」 頭にキスをしてもらい 撫でられ 私を甘やかす 「アオ」 「ん」 「会いたかった」 「待っててくれてありがとう」 「偉いでしょ?」 「うん 偉いな 瑞久しか無理やな」 アオの首筋へ擦り寄る 「向こうで頑張れるの 瑞久が居てくれるからやで」 「そうでしょ ふふっ」 ゆったりとした時間が流れ アオの腕に抱かれ 心地よい体温 背中をとんとんされて 寝かそうとしてる? 「あお」 「んー?」 背中にあった手を私の頬へ持ってきて 掌へキスをした そして 人差し指を唇で挟み舐める 「…っ…」 アオの喉が鳴る
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