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とりあえず ジャージからカジュアルな服に着替えた方がいいよな
オリジナルのアパレルから雑貨まで幅広く展開しているセレクトショップへ入る
提案した服をお互いに渡しあい 隣のフィティングルームへ
カーキのカーゴパンツにデニム素材のボタンシャツ 黒のフリーススウェットを試着する
瑞久は ロングコートに タートルニット チェック柄のタイトなロングスカートからニットワンピースへ
今日履いていたブーツと合っていて フェミニンで大人可愛い感じ
「めっちゃいい 似合ってる」
「アオもいい感じ」
「じゃ このままデートしよ」
「えっ」
スタッフにタグを切ってもらい 会計し 着てきた服を紙袋へ入れてもらいお店を出る
「アオ ありがとう」
「いえいえ いつも 瑞久と記念日とかお祝いできないし 離れてる時にこんな事あったなって思い出してくれたら嬉しいから…重いかな?」
「ううん 嬉しいよ」
「よかった」
「アオ あのお店に行きたい」
「い…いよ?」
〜〜〜〜
アオに服を買ってもらい 次に行きたい所はランジェリーショップ
セクシーな感じのカラー レース使いや キュートで大人かわいいデザインが多く人気のお店
ふんわり盛れるブラとショーツで3,000円台だから私でも買える価格だ
これいいかも
「アオ これ見て」
「ん〜?」
ダスティな透け感のあるフラワーレースをあしらった大人っぽいランジェリー フルバックとTバックが付いたお得な3点セット
「どう?」
「うん」
どうした?
「…だめ?」
「いいと思う」
なんか反応が
「…ほんと?」
「うん」
アオのスポブラとボクサーパンツも選び レジでお金を出そうとしたら アオが横からカードを出して支払ってしまった
「瑞久 靴下屋さんに行きたい」
「いいよ」
私の紙袋まで持ってくれて どこまでも優しいアオに甘える
ママに 夜ご飯食べて帰るとメッセージをして
お昼ご飯が早かったから お腹は空いていて アオと開店してすぐの創作和食のお店へ入る
清潔感があって落ち着く店内 半個室は周りを気にせず話せそう
向かい合って座り
メニューを見て 看板メニューのうどんすきを注文した後
さっきランジェリーショップでの反応か気になり
「アオ」
「ん?」
「あんまり好きなデザインじゃなかった?」
「あー いや いいと思ったよ」
「ほんと?」
「瑞久が着た所想像してしまって…」
「来週お泊りの時に着るからね」
「っ…お茶飲んでたら危なかったよ」
「飲んでたら言わないよ」
「瑞久さん 煽るの禁止」
「えー なんで?」
「なんでって ここはご飯食べる所で」
「知ってるよ」
「…」
私の事を考えてくれてるのが嬉しくて 調子に乗ってしまう
しっかりとした素材の旨味とコクが引き出された出汁に野菜が美味しくて 煮崩れしないうどんと海老も最高だった
身体が温まって 気持ちもほっこり
駅直結だからすぐに改札があって
まだ帰りたくなくて…
アオの腕を取り
「外行こう」
「そと?」
外は風が吹いてかなり寒く
「瑞久 遅くなってもいい?」
「うん」
「タクシー乗るな」
「ん」
並ばずすぐに乗れて
アオが運転手に
「ホテルがある所へ」
タクシーが動き出す
10分程でホテルの前に着き
アオが荷物を持ってるから
「頭気をつけて」
片手は私に出してくれて
その手をつかむ
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