オフシーズン

7/15
前へ
/93ページ
次へ
先に瑞久を部屋へ ドアを閉め 鍵をする 中は もっと…なんか…ねっ 怪しい雰囲気かと思ったけど 前に泊まったビジネスホテルと変わらない感じの室内 瑞久を見ると 固まっていて 見ていた先は ガラス張りのバスルーム おぉ 丸見えだ 瑞久へ話しかける 「シャワー浴びる?」 「…先に入って」 「ん」 服を脱いでバスルームへ 置いてあるタオルで身体を拭き バスローブを羽織る 「瑞久 どうぞ」 目を合わせず 「見ないでね」 フリか? 見たくなるけど やめとこう バスルームに背を向け ベッドサイドへ座り 目を閉じた 今は この先の事で頭がいっぱいだった ずっと遠距離で あまり考えないようにしていた…ってのは嘘で 瑞久との事を妄想し 下半身に熱がこもり大変だった そんな事が何度もあって…瑞久が知ったら バカだって思うやろうな(笑) さすがに トレーニングや ゲーム中はサッカーの事しか考えてなかったけど おっ 瑞久が私の背中に抱きつき 「あお」 耳元で 言われ ゾクっとなった 瑞久の手を取り 向かい合うと 恥ずかしそうにしている瑞久が とても可愛く バスローブ姿は 艶っぽい 気持ちが抑えられなくて 反対の手で腰を抱き寄せ 「優しくできへんかも」 私の胸元で 「いいよ」 小さな声が聞こえた 頬に手を添え 唇を重ね そして 何度も角度を変えキスをする 膝立ちになり 「…ぁ…」 離れた事で 残念がる様子に 私を求めてくれていると思うだけで 身体中が熱くなる 上を向かせて 瑞久の唇を奪う
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

134人が本棚に入れています
本棚に追加