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助けて
助けて
助けて
誰か…………誰か………!!!
「銘愛、あなたはやっぱり」
私の言うことを聞かないのね
助けて
「銘愛」
……………誰?
「銘愛。俺はちゃんと見てる」
見ているから、深呼吸して
ゆうが………
「うん」
吸い込んだ息を、思い切り吐き出す。
何度か繰り返すと、少し落ち着いた。
私には、天使と悪魔がいる。
悪魔の名前しか、知らない。
悪魔……ゆうがとは最近出会った。
天使は、前からそばにいた…と思うけど。
分からない。
だって、いつもいるような雰囲気だけで。
実際に会ったことはないから。
何かアドバイスくれるわけじゃない。
ただ、いるだけ。
「ゆうが」
「ん?」
「ありがと」
「どーいたしまして」
寝れるといいな。
天使と悪魔なら、ゆうがはまるで天使なのに。
悪魔という立ち位置だからビックリしちゃう。
彼も、色々あったみたいだから、私に寄り添ってくれるのかな。
聞かない、と約束した。
彼が話すまで、詮索するつもりはない。
「ありがとう」
もう一度呟き、私は目を閉じた。
久しぶりに眠れそうな気がした。
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