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「依頼内容は、沙雪さんが外出している間の風斗くんの食事補助、遊び相手、寝支度と伺っていますが、変わりはありませんか?」
「はい。お風呂はもう済ませてますので、その内容でお願いできたらと。家のモノは好きにお使いいただいて構いませんし、細かな場所などは風斗に聞いていただければわかりますので」
「おにーさんとおねーさんも、一緒にごはん食べるの?」
「いえ、私達は……」
「ご迷惑でなければ、一緒に食べてあげてください。冷蔵庫にハンバーグをたくさん作っておきましたので、お嫌いでなければ。お米も予約で炊き上がるよう、多めに準備しておきましたので」
「いいのか? 助かるな、茉優」
「すみません、私達のぶんまでご用意いただいてしまって」
「いえ、本当にそれだけですので。すみませんが、汁物などはお願いします」
「ハンバーグ……」
風斗くんが、ぼそりと呟く。
沈んだ表情に違和感を覚えた刹那、「あ」と風斗くんが焦った声を上げた。
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