雪女の告白

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「私、沙雪さんのご依頼で派遣されてきた、家政婦の白菊茉優と申します。急にあやかしだなんて言われて、混乱されるのもよくわかります。私も、そうでしたから。けれどどうか、沙雪さんの言葉を信じてあげてください。そしてどうか、怯えないでください。私の知るあやかしは皆、優しくて頼りになる方々ばかりです。あやかしでも、人間でも。どちらなのかなんて、その人を形作るひとつの要素でしかないと思っています」  正純さんと菜々さんが、私と沙雪さんを交互に見る。  と、正純さんが沙雪さんの両手を握りしめた。 「沙雪、大変なことを話してくれてありがとう。いっぱい悩ませちゃって、本当にごめん」  今度は菜々さんが沙雪さんの肩を抱き、 「ずっと近くにいたのに、沙雪が苦しんでいるの、気づいてあげられなくてごめんね。沙雪は私が落ち込んでたり悩んでたりしたら、すぐに気づいてくれるのにさ」 「二人とも……信じてくれるの?」
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