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依頼は直接指示を受けてほしいと言われている。
ちなみに、里香さんがなんのあやかしの血を引いているのかも、教えられていない。
と、里香さんががばりとカットソーを脱ぎ始めた。着替えだろうか。
私は慌てて後ろを向き、ついでにマオも背を向けているのを確認して、
「あの、今日は何をお手伝いしましょう?」
「あー……んじゃ、適当に掃除しておいて。あと、飼ってるやつのご飯も。そんで、アタシが帰ってくるまで、絶対に部屋にいて」
「かしこまりました」
(ペットがいるのかな)
部屋の中はちらりとしか見えなかったので、ペットらしき存在まではわからなかった。
今のところ、鳴き声も足音もしない。ということは水中系か……爬虫類?
「じゃ、あとよろしく」
え、と声を上げたと同時に、「邪魔」と肩を押され隣を里香さんが通っていく。
マオも同じように押しのけられていて、あっという間に家を出ていってしまった背中。
「なんだあの態度!?」
押しのけられた際、シンクに腰をぶつけたらしいマオが「いてて」とさすりながら呻く。
私は「大丈夫ですか、マオさん」と無事を確認してから、
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