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「夢で俺を見たのだろう? 俺も、"繋がった"夢で見たのはその姿だった。だから見つけられたのだしな。俺が呼びかけていたのは"ねね"の魂で、俺達は互いにつながったのだから、間違いはない。それに……俺にしかわからないだろうが、あの頃の面影が残っている」
細められた双眸は、ひたすらに優しく甘い。
思わずドキリと跳ねた心臓。私は慌てて"ねね"さんじゃないんだから、と必死に戒める。
「名前は、なんていうんだ?」
「へ? あと、白菊茉優です」
「茉優か。綺麗な名前だな。俺はマオだ。……あの頃と同じ、な」
彼――マオは落ち着いた声色で、
「俺達は前世で、夫婦だったんだ」
「め、おと……?」
「そ、夫婦ってことだな。そして来世でもまた必ず夫婦になろうと、約束した。俺はその約束を果たすために、ずっと探していたんだ」
約束。その単語に、夢の光景が過る。
『必ず、必ず見つけ出す。なあに、"契り"を結んだこの小指が、必ず巡り合わせてくれるさ。だから、だから次こそは――』
姿は見えずともひしひしと感じる、縋りつくような、必死の声。
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